2019年活動レポート

Photo: School Strike 4 Climate
350.orgメイ・ブーヴィ事務局長からのメッセージ

皆さま

2019年度の350.org活動レポートでは、気候危機のせいですでに失われたものは何か、そして今切実に必要とされる行動に向け残されたチャンスは何か、という2点に焦点を当てています。緊急性は350.orgを行動へと駆り立てます。350という団体名が、それを如実にあらわしています。気候にとって安全とされる二酸化炭素濃度は350ppmですが、わたしたちは、その閾値をとっくの昔に超えてしまったのです。いま、さらに多くの人々や地域、生きものたちが、日々この新たな現実に直面しています。新型コロナの世界的大流行は、国際社会が直面する痛みや課題をあぶり出しているのです。この数年で下される決定は、今後を左右することになりますが、新型コロナパンデミックとそれに伴う不況を受け、いまここで下す決断は、かつてないほど未来に影響をもたらすことになるのです。

昨年、350.orgが設立当初より支援し、成長を期待してきた、大規模ムーブメントの強い兆しが見え始めました。街頭において若いリーダーたちが、かつてない勢いで活動を繰り広げたのです。高まる圧力を前に、政治家や影響力をもつ権力者たちは降参を余儀なくされました。新たな解決策の始まりです。

2019年の勝利を称え、未来への道を追究することが、今後の闘いに必要な希望と決意を与えてくれるよう願います。この時代が求めるものに、しっかり向き合うには、先鋭的でグローバルな協力に向け、革新的リーダーシップを発揮し団結することが不可欠なのです。

最後になりましたが、この活動レポートをご一読のうえ、日頃から支えてくださる皆さまのおかげで、どんなインパクトがもたらされているのか、ぜひ知っていただきたいと心より願っております。

お体に気をつけてお過ごしください。引き続きよろしくお願いします。

signature of May Boeve
350.orgメイ・ブーヴィ 事務局長