プレスリリース
2018年6月25日
350.org Japan: 3大メガバンクに石炭火力発電からの撤退を求める国際署名提出および
MUFG株主総会前「無責任銀行ジャパン大賞2018」授賞式アクションのご案内
本日、国際環境NGO350.org日本支部(350.org Japan)は賛同団体7団体とともに、3大金融グループ(みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)および三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に対して石炭火力発電事業及び石炭採掘事業への新規融資の停止および「パリ協定」に整合した事業戦略や明確な指標や目標を公表することを求める要請書(注1)と、これに賛同する9000人近くの署名を提出しました。
350.org Japanは3社に対し、市民の声を直接届けるために手渡しでの署名提出を交渉しましたが、残念ながらその要望は聞き入れられず、提出は郵送にて行われました。
350.org Japanは、金融グループ3社に対して、要請書の事項に対する明確な姿勢を2018年9⽉12−14⽇に⾏われる世界気候 ⾏動サミット(Global Climate Action Summit)及び国連責任投資原則(PRI)年次総会前に公表することを求めています。
この署名提出に合わせて、6月28日(木)に開催されるMUFG株主総会で「無責任銀行ジャパン大賞」授賞式アクションを行います。この授賞式は、最も環境負荷の高い化石燃料への過去3年間の融資・引受額が最も多かったMUFG(注3)に焦点をあて、MUFGの温暖化加速における多大な功績を讃え、同銀行に「無責任銀行ジャパン大賞2018」を授与するパロディーアクションです。「無責任銀行ジャパン大賞2018」と書かれた大きな受賞プレートをMUFGの職員に扮したスタッフが受け取る寸劇を行います。授賞式前には、株主総会に出席するために会場に向かう人々へ、同グループが関わっている社会・環境に悪影響を及ぼす融資・投資先事業をまとめた情報パンフレットを手渡します。この機会にぜひ、ご取材ください。
MUFG株主総会前「無責任銀行ジャパン大賞2018」授賞式アクション
日時:6月28日(木) 9:00-10:30(チラシ配りを9:15から行い、9:45より授賞式アクション開始。)
場所:東京都千代田区北の丸公園2番3号日本武道館
*以下はアクションの詳細および昨年みずほフィナンシャルグループの株主総会前で同様のアクションを行ったときの写真です。
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注:
1)「石炭火力発電事業及び石炭採掘事業への新規融資に関する要請」では国際環境NGO 350.orgの日本支部(350.org Japan)は賛同団体とともに、3大金融グループ゚に対して以下の対策を求めている。1.気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言にもとづき、温室効果ガスを大量に排出する分野への投融資状況を公開すること、2.世界の平均気温の上昇を摂氏2度未満に抑えるシナリオに整合した事業戦略や明確な指標や目標を公表すること、3.パリ協定の目標達成のため、石炭火力発電事業及び一般炭の採掘事業に関与する企業への新規融資を中止すること。
2)RAN報告書 「化石燃料ファイナンス成績表2018」で、炭素集約度が高く財務上リスクのある化石燃料関連事業にMUFGが融資・引受していることを指摘している。MUFGは近年、石炭火力発電事業への投融資が世界5位で、石炭火力発電所開発では世界で2番目の大きな貸し手であると認識されている。また、米国で建設中のタールサンド・パイプラインの巨大プロジェクトを進めている企業の主要な資金提供者でもある。
︎本件に関するお問合せ:
棚尾真理絵 350.org Japan 広報
TEL:090-2183-2113
MAIL:[email protected]