2024年11月11日
COP29開幕:
第2次石破内閣に気候・エネルギーの政策転換を求めます
【2024年11月11日 – バクー、アゼルバイジャン】アゼルバイジャンで国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)が開幕した本日、国会において石破茂衆議院議員が内閣総理大臣に選出され、第2次石破内閣が発足しました。これに際して、350.orgは、石破内閣及び日本のすべての政治リーダーに対して、気候危機の解決に貢献するための抜本的な政策転換を求めます。
世界で気候関連災害が深刻化しているにもかかわらず、国連環境計画(UNEP)が最新のレポートで示したように、各国が掲げる温室効果ガス排出削減目標はパリ協定がめざす1.5℃目標の達成には不十分です。1.5℃目標を達成するため、COP29では、途上国における気候変動対策への資金支援目標と化石燃料のフェーズアウト及び再エネ3倍に向けた野心的な合意が必要とされています。
国際環境NGO 350.orgジャパン・キャンペーナーの伊与田昌慶は次のようにコメントしました。
「再び総理大臣に選出された石破首相がバクーで開催されるCOP29の首脳サミットへの不参加を決めたことは極めて残念です。COP29は、気候危機をめぐる国際政治の混乱と不確実性の中で、日本政府が気候資金と化石燃料のフェーズアウトに関するリーダーシップを発揮する貴重な機会でした。
石破首相はこれまで再生可能エネルギーを推進すると表明してきました。石破首相は野心的なエネルギー基本計画および国別貢献(NDC)の策定を主導するとともに、COP29において強固な気候変動資金目標(NCQG)に貢献する必要があります。
来週バクーを訪問する見通しである日本の浅尾環境大臣は、貧困国に過重な負担を強いる融資ではなく、無償資金援助の形で、公的資金による新たな気候変動資金目標に日本が貢献するようにその指導力を発揮しなければなりません」
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伊与田昌慶(いよだまさよし)
国際環境NGO 350.orgジャパン・キャンペーナー
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