共同プレスリリース
2024年5月16日
レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)
特定非営利活動法人 気候ネットワーク
国際環境NGO 350.org Japan
「化石燃料ファイナンス報告書 2024」発表
〜世界60銀行、パリ協定以降に化石燃料へ6.9兆ドルを提供〜
米銀3行に続き三菱UFJが4位
2023年提供額はみずほ2位、三菱UFJ4位、SMBC8位
図1:パリ協定以降のワースト12銀行
(
本報告書は、世界の主要民間銀行60行による4,
日本の3メガバンクは、昨年の資金提供と、
(化石燃料全部門への融資・
『化石燃料ファイナンス報告書2024』概要
世界の主要民間銀行60行が化石燃料部門に行った資金提供を示し
【パリ協定採択後:2016年〜2023年】
- 世界の主要60行は合計で約6.
9兆米ドルを化石燃料に資金提供し、ほぼ半分の約3. 3兆ドルが化石燃料事業を拡大する企業に提供された。 - 「化石燃料全部門」への資金提供額では、
米銀と日本のメガバンクが上位を独占。1位にJPモルガン・ チェース、続いてシティ、バンク・オブ・アメリカ、 4位にMUFG、5位はウェルズ・ファーゴ、6位にみずほ、 9位は三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ) だった。 - 「化石燃料拡大企業」の1位はシティで、約2,
040億ドルを提供した。
【2023年】
- 「化石燃料全部門」ではJPモルガン・チェースが1位で、
化石燃料企業に約408億ドルの資金提供を行った。「 化石燃料拡大企業」への資金提供でも1位だった。
- 「化石燃料全部門」の2位はみずほで、
資金提供額は約370億ドルだった。「化石燃料拡大企業」 への資金提供でも2位(約188億ドル)で、 両部門での増加が目立った。 - 「化石燃料拡大企業」の3位はMUFG(約154億ドル)、
4位はほぼ横並びでロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)、 バンク・オブ・アメリカ、スコシアバンク、シティだった。 シティは、パリ協定後の「化石燃料拡大企業」 への最多資金提供者だった。 - 「メタンガス(LNG:液化天然ガス)」部門では、
日本のメガバンクのみずほ(約109億ドル)、MUFG( 約84億ドル)が1位、2位を独占し、 同部門に進出する企業に資金提供を行なっている。
●日本の3メガバンクの動向
【化石燃料全部門】
60行の合計資金提供額は前年比で9.5%
単位:米ドル
【部門別】
全3行が、2023年の「化石燃料拡大企業」、「
単位:米ドル
方法論について
本報告書の正確さと対象範囲を継続的に向上する取り組みとして、
アマゾンや北極圏の環境悪化を引き起こす企業への資金提供
本報告書は、
執筆団体からのコメント
「ウォール街の銀行の最大の懸念は利益です。
「より詳細なデータの入手により、累積の資金提供額でも、
ネットゼロを約束している銀行が、
賛同団体からのコメント
気候ネットワーク プログラム・コーディネーター 鈴木康子氏
「世界で異常気象が頻発し、被害規模が拡大しているのに、
マーケット・フォース、
「3メガバンクは近年、化石燃料産業への融資・
国際環境NGO 350.org、ジャパン・キャンペーナー、
「
脱化石の鍵は再生可能エネルギーです。
化石燃料の金融データ、方針スコア、
脚注の詳細、
https://japan.ran.org/?p=2300
団体紹介
レインフォレスト・アクション・ネットーク(RAN)は、
本件に関するお問い合わせ
レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)
日本チームマネジャー 関本 Email: [email protected]
日本シニア・アドバイザー 川上 Email: 川上豊幸 Email: [email protected]
国際環境NGO 350.org Japanへのお問い合わせ
伊与田昌慶(いよだまさよし)
国際環境NGO 350.orgジャパン・キャンペーナー
メールアドレス:[email protected]