2020年8月14日

【報道機関向け声明】モーリシャス沖での貨物船「WAKASHIO(わかしお)」重油流出事故に対する、350.orgの抗議声明

報道機関向け声明
2020年8月10

350.org

モーリシャス沖での貨物船「WAKASHIO(わかしお)」重油流出事故に対する、350.orgの抗議声明

 

8月10日 – 生物多様性の宝庫、モーリシャスの沖合で貨物船が座礁し、1,000トン以上もの重油が流出しています。流出事故により、漁業と観光業にたよってきた、このインド洋の島国の生態系および経済に、重大な影響がもたらされることになります。

 

これに対し、350.org Africaの担当責任者、ランドリー・ニンテレツェ(Landry Ninteretse)は、次のように述べました:

 

「大惨事を食い止めようと取り組むモーリシャスの人々と、わたしたちは連帯します。不幸なこのできごとにより、石油の悪影響が浮き彫りにされました。モーリシャスは産油国ではありませんが、今後、貴重な自然保護区であり絶滅危惧種の生息地でもある、この国のサンゴ礁や入り江、島全体を脅かす石油流出と闘っていかなければいけなくなりました。

 

近年、国際科学界は、気候危機に対処するのなら、化石燃料をこれ以上開発することはできないと訴え続けてきましたが、この不幸な事故は、まさになぜ石油・石炭・ガス依存をやめなければいけないのかを、わたしたちに突きつけています。これら化石燃料はすべて、大気汚染や水質汚染をはじめとした、環境への悪影響をもたらし、最終的には人々の健康や生物多様性に深刻な被害をもたらすのです。」

 

7月25日、日本の大型ばら積み貨物船「MV WAKASHIO(わかしお)」がインド洋沖のサンゴ礁で座礁し、乗組員が避難しました(事故当時、積荷なし)。その後、荒波の影響で船体に亀裂が入り、先週木曜日から燃料が流出しています。船内には積載燃料4,000トンのうち、2,500トンが残っていると推定され、現在当局はさらなる流出を食い止めようと取り組んでいます。

  

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ランドリー・ニンテレツェ(Landry Ninteretse)
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ロバート・マゴリ(Robert Magori)
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