皆さま
350.orgが始まって以来、私たちは2015年を非常に重要な年であると考えてきました。 なぜなら、2015年は世界の排出量がピークに達するはずであると考えられた年であり、そのため、私たちの活動にとって特別な意味がありました。 今からさかのぼること7年前の、2009年12月。コペンハーゲンで、地球規模の気候条約で最初の主要な試みが崩壊しました。その後、2015年が新たな期限として設けられたのです。
2015年12月12日、パリで世界各国の政府が会合を開き、画期的な気候協定を作成しました。これは、世界が今必要としていることを何か解決してくれるわけではありませんが、私たちが協定を結んだのは事実ですし、それ自体素晴らしいことです。
会期前に計画していたパレードは、直前に起こった悲劇的なパリ同時多発テロ事件によって変更せざるを得ませんでした。しかしそれでも、国連の気候変動会議期間中、およびその前後に、気候変動問題に対する運動が行われ、現状変化を訴えました。
私たちが年間を通して開催したイベントの多くは、パリに向けた気運を高めるように力を注いだものでした。
785,000人 世界中で11月28日・29日のアースパレードに参加した人数
2,300 アースパレードが開催された都市の数
10,000人 フランス政府の非常事態宣言にもめげず、会談後にパリの街を行進した人数
2015年、化石燃料産業の至る所で、「私たちの気候は、新しい化石燃料インフラの建設を行う余裕などない」というシンプルなメッセージを届けるべく、私たちは運動を起こしました。
例えば、カナダのエネルギーイーストであろうと、ミネソタ州のアルバータ・クリッパーであろうと。また、世界中にある数々の汚れたエネルギープロジェクトであろうと…現代社会の発展を止め、化石燃料に対して今後何年にも渡ってツケを支払わせるような、新しいパイプラインや石炭開発、水圧破砕によるガス輸出施設(地中から天然ガスやシェールガスを効率的に採掘する手段)と戦うため、立ち上がりました。
北米全域で、何年にもわたり数千ものアクションを組織したことで、キーストーンパイプラインを、「決定済みの取引」から「政治的に有害なもの」へと引きずり出すことに成功しました。さらにこの運動により、気候変動を理由として主要な化石燃料インフラプロジェクトを中止する、世界的な先進事例を打ち出しました。
何年にも続く活動によって、キーストーンXLパイプラインの建設中止や、先住民コミュニティが新しいパイプラインに対する戦いへの道を拓いたり、カナダでは、トルドー首相にクライメイト・ウェルカムを届けたりと、素晴らしい成果にを生み出しました。
ブラジル全域の都市や自治体では、水圧破砕(地中から天然ガスやシェールガスを効率的に採掘する手段)を禁止しており、停止しています。また、カリフォルニアでは、米国で過去最大の水圧破砕を反対するデモを行っています。
フィリピンでは、パラワン島の石炭発電所新設をすべて禁止、Ende Geländeアクションはヨーロッパ最大の炭鉱の1つを占有しています。またオーストラリアでは、銀行に圧力をかけ、化石燃料への資金提供を停止しています。
350は、地域の若い活動家たちがより大規模で大胆なキャンペーンを展開できるよう、世界中のワークショップやトレーニングを活用した新しいグローバル・トレーニング・プログラムを提供しています。
この新しいプログラムでは、力強い行動を実現するために、地元のリーダーたちと地元の伝統を育成します。例えば、パシフィック・ウォーリアー・トレーニング・プログラムでは、太平洋に浮かぶ島々全域で何百人もの先住民活動家を巻き込み、大規模アクションによってオーストラリアの石炭産業と対決しました。
パートナーシップは、私たちが350.orgで活動を行うための基盤です。 私たちは、世界中の何百ものパートナー組織と、何千人ものボランティア活動家がいなければ、気候変動と戦うこの重要な活動を行うことはできません。 私たちは事態の進展に向け、現場のパートナーと密接に連携し、彼らの影響力を最大化するべく、皆さまの活動をサポートしています。 以下はほんの一例です:
Kreta Kaygang氏 は、APIB(National Articulation of Indigenous Peoples、先住民の国立調音)の代表で、ブラジル先住民族を代表して語っています。 Kreta氏の父もまた、先住民の権利を守るために活躍した有名な活動家でしたが、軍事独裁政権による先住民族の大量虐殺で、命を落としました。
現在、水圧破砕がアマゾンに住む先住民の領土と生活を脅かしており、Kreta氏はこの危険性を認識し、それに抵抗するための組織をつくり、Kaygangの人々の戦いを主導しています。
キャンペーン — $7,601,000
管理および一般活動 — $1,132,000
資金調達 —$221,000
財団 —$7,795,000
個人の寄付 — $3,368,000
その他の収入 — $175,000
2015年会計年度における350.orgの活動は、個人の皆さまからの寄付に加えて、以下の財団にご支援を頂きました。
米国連邦法に基づき、350.orgは当組織の財政に関して、年次独立監査を実施する必要があります。 以下をクリックして、これらのレポートを見ることができます。
*これらの文書は、350.orgの法人の旧名称である、1Sky Education Fundという名前に基づいています。 350.orgと1Skyは、2011年4月に合併しました。