「地球にやさしい銀行」45社のどこが積極的に環境や社会に配慮した銀行業務を行っているかを把握するため、先月各金融機関に送付したアンケートの結果を報告いたします。そして、アンケートの結果を踏まえて、一つお願いがあります!

 

1.「地球にやさしい銀行」はどこ? アンケート調査結果まとめ

 

350 Japanの「金融機関の環境配慮についてのアンケート」に対して3月14日の期限までに回答をいただけたのは、じぶん銀行、神奈川銀行、楽天銀行、そして労働金庫13社(中央労働金庫、中国労働金庫、東海労働金庫、東北労働金庫、長野県労働金庫、新潟県労働金庫、北陸労働金庫、北海道労働金庫、沖縄県労働金庫、九州労働金庫、近畿労働金庫、四国労働金庫、静岡県労働金庫)を代表する全国労働金庫協会でした。

 

16社の回答をまとめた主な結果を紹介します。

 

金融機関15社が化石燃料および原発関連企業への投資・融資が無いと回答!

 

楽天銀行、じぶん銀行、そして労働金庫13社に関しては化石燃料および原発関連企業への投融資が無いという回答がありました。神奈川銀行からは回答がありませんでした

 

労働金庫13社は気候変動や環境に配慮した投融・融資判断を行っていると回答

 

労働金庫13社においては「SRI(Socially Responsible Investment:社会的責任投資)原則に基づいた投資先の決定・運用を実践」しているため、気候変動や環境に配慮した投融・融資判断を行っているという回答がありました。

 

楽天銀行と神奈川銀行が事業経営において気候変動への対策を取ることが必要だと回答

 

具体的な取り組みとして、楽天銀行は「通帳を発行しないことを通じての紙資源の節約」そして神奈川銀行は「省エネ設備の導入に関する個人ローンについての金利の優遇」を挙げています。労働金庫13社からは事業経営においては重要視していないと回答がありました。その理由として、「労働金庫の商品・サービスは主として個人を対象としており、社会貢献の一環としての環境問題への取組みは行っておりますが方針等は特に立てておりません」と述べています。

 

楽天と労金13社が環境問題と社会の持続性に関する活動をしていると回答

 

楽天銀行は「2014年7月より開始した、森林を整備し生物多様性を保全する楽天グループの取り組み「楽天の森ーあなたと楽天で日本の森を再生ー」」への参加について述べ、労働金庫は「SRI(社会的責任投資)や「ろうきん森の学校」などの活動」への取り組みに触れた回答がありました。。

 

集計は以下の回答一覧をご覧ください!

 

 

2. 残りの29社の金融機関は地球にやさしくない?

 

今回、15社の金融機関が化石燃料や原発関連企業への投融資がないとが確認できたことはとても大きなステップでした。

 

一方で、回答期間や情報開示における制限などの関係で、回答を得られなかった金融機関が29社ありました。これらの金融機関に、今後アンケートなどにお答え頂くには、社会や環境に配慮した金融機関を選びたい消費者がいることを継続して伝えていく必要があると考えています。

 

そこで、ぜひ「情報を開示してください」という消費者のみなさまの声を銀行に届けるために、ご協力いただけないでしょうか?

 

3.CALL YOUR BANK  ! 乗り換え先の銀行に電話してみましょう❗

 

 

今回の「金融機関の環境配慮についてのアンケート」に回答してくれなかった銀行に、電話をかけてみて、本当に地球にやさしい銀行業務を行っているかどうか確認しませんか?

 

今回のアンケートに回答頂けなかった銀行のリストは以下の通りです:

 

電話アクションに参加される方々、こちらの質問を参考にぜひ銀行窓口の担当者にお問い合わせください:

 

  1. 私は「地球にやさしい銀行」で口座を開設したいと思っているのですが、350.ORG Japanと言う環境団体が行った調査によりますと、御社は化石燃料や原発関連企業との取引が無いと指摘されていますが、御社は化石燃料や原発関連企業との取引はありますか?
  2. 先月350.ORG Japan が御社に送付した「金融機関の環境配慮についてのアンケート」について回答をみおくりしたと伺いしていますが、XXX銀行/金庫は環境や社会に配慮した取り組みを積極的に行っていますか?消費者に適切な情報を提供できるチャンスとして、アンケートに今後回答されますか?

 

*上記の質問を伺いした銀行の情報と回答をこちらのフォームにて直接ご記録下さい!電話アクションを通じて得られた情報全てはキャンペーンの今後の取り組みにつながる重要な材料になります。

 

最後に

350Japanは「レッツ、ダイベスト!」キャンペーンを通じて、環境や社会に配慮した銀行業務を行う金融機関の情報をまとめ、これらの「地球にやさしい銀行」へと乗り換える市民や団体を増やすことによって、より持続可能なお金の流れの構築に向けて活動を展開し続けます。今後とも、レッツ、ダイベスト!公式HP (www.letsdivest.jp) の拡散・共有にご協力頂けますと幸いです!