こんにちは!
今回のブログでは6月28日に神戸で行われた石炭火力反対アクションに参加された、梶原拓朗さん(国際基督教大学1年)のレポートをお届けします!
中央:梶原拓朗さん
– 参加したきっかけは?
私自身、環境問題、特に気候変動に関する関心から学生による気候変動のデモ、Friday’s for future Tokyo に以前参加しており、今回のアクションもFriday’s for future Tokyo のコアメンバーである井上くんから連絡をいただき、参加に至りました。
実際に参加してみて2つ、感じたことがありました。
1つ目は火力発電所を目の前にし、人にも環境にも悪いことは明瞭であったということです。実際に初めて火力発電所を目の当たりにして、灰色の煙を出し続けている姿を見るだけでも環境への負荷は明らかでした。
また、私自身あまり身体が強い方ではなく、数十分近くにいただけで煙臭さと工学的な匂いから気分が悪くなりました。実際にこの神戸製鋼による発電所に反対して声を上げ続けている方もおっしゃっていたように住民の健康被害は計り知れないと強く感じました。
さらに衝撃的に感じたのが、小学生の子供の下校姿を発電所の間近で目にし、小学校自体も5分ほど歩いたところにあり、子供たちの健康面は十分に配慮されているのだろうか、と憤りを感じました。
2つ目に感じたことは、発電所に併設されている灘浜サイエンススクエアという子供向けの火力発電について展示がなされている博物館のようなところでの企業に対する恐怖です。
緑の党の方にご一緒させていただいたのですが、なぜ健康被害も考えられ、環境問題にも加担しているのに住民は反対の声を上げないのかとお聞きすると、神戸製鋼は地元に密接しており、雇用も生み出しているため反対の声などあげてはならない空気があるとのこと。
要するに”地元の産業”であり、石炭火力発電所について神戸住民は違和感を感じない人が多いのです。また、この施設自体も小学生用の施設で、遠足などの機会でここに訪れ、幼い時から火力発電はすごいという思考が定着するとのことでした。
実際に足を運びましたが、火力発電自体が及ぼす環境への影響など肝心なところの説明が抜けていたりと、火力発電所は進んでいる産業、と思ってしまってもおかしくはないのかなと思いました。
火力発電をはじめとする石炭発電は気候変動が深刻化し、環境問題に真剣に向き合う必要があるこれからの時代には企業にもメリットがなく、勿論環境にも、そして開発が進む地域では人権侵害が横行しているようにヒトにもメリットが無く、みずほや三菱をはじめとするメガバンクの石炭系事業への投資も始めとし、石炭発電は早急に見直されるべきだと神戸でのアクションを通じ、改めて感じる貴重な経験になりました。