2017年5月2日

【プレスリリース】350.orgグローバル・ダイベストメント週間について

2017年5月2日
GDMBanner

【プレスリリース】

350.orgグローバル・ダイベストメント週間について

5月5日から5月14日の間、世界39カ国で10日間にわたり、気候変動防止のためにあらゆる市民が化石燃料への投資撤退を呼びかけるグローバル・ダイベストメント週間が開催されます。

グローバル・ダイベストメント週間のテーマは「気候変動の影響」です。記録的な高温や、過酷な洪水・干ばつ、そしてより強大で頻繁する台風、気候変動の影響は世界中で人々の生活に深刻な影響を与えています。さらにそういった気候変動による脅威は、不釣り合いにも、もっとも気候変動に寄与してこなかった人々に大きくのしかかっています。こういった気温上昇や異常気象は、これまで科学界が予測していたより早いペースで、また大規模に発生しています。化石燃料企業への資金提供を止め、より持続可能な社会実現に貢献している事業へお金の流れを変えるダイベストメント運動は今まで以上に大切になってきています。

北米で始まり、欧州、続いてオーストラリアへと広がったこのダイベストメントの動きは、アジア、ラテンアメリカ、アフリカ各地においてとても早い広がり見せています。すでに世界76ヶ国の、710もの企業や団体が化石燃料投資のダイベストメント(撤退)を宣言しています。 その運用資産額は、総額5.5兆米ドル(約615兆円)を大幅に上回ります。

ダイベストメント運動において、日本を含む東アジアは最も重要な地域です。地域社会や生態系への損害を及ぼす化石燃料の採掘場や石炭火力発電所事業を多く抱えており、そういった破壊的な施設は日本からの巨額の資金提供により、特にインドネシア、ベトナム、フィリピンに建設されています。

世界各地で気候変動に対して懐疑的な勢力が台頭したり、政府や企業による持続不可能な化石燃料エネルギー事業などが進められています。米国首都ワシントンに20万人以上の人々が集まった「ピープルズ・クライメート・マーチ(市民による気候のための行進)」によって、世界の市民は気候変動対策の強化を求めていることが立証されました。

グローバル・ダイベストメント週間では、この勢いに乗って、世界中で持続不可能な化石燃料エネルギーからのダイベストメント(投資撤退)、そして再生可能エネルギーなどの環境に配慮した事業への再投資をさまざまな機関投資家に訴えかけます。

日本では、「気候変動の影響と私たちの選択」というテーマで、気候変動を防ぐための日々の生活におけるエシカルな「選択」をアーティスト、環境団体やビジネスが一緒になって考えるEarth Choice Festaというイベントを開催します。350.org Japanはエシカルな選択として、化石燃料や原発関連企業にお金を流していない「地球にやさしい銀行」を応援するMY BANK MY FUTUREキャンペーンを紹介します。

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グローバルダイベストメント週間のアクションやイベントの関する写真や動画動画はこちらよりダウンロードできます。
写真:
https://www.flickr.com/photos/350org/sets/72157680242520152/
動画:
https://www.dropbox.com/sh/02icegotmf9nfqw/AAD1TOrPQy9ytabPxqvLmYtka?dl=0

グローバル・ダイベストメント週間の間世界各地で開催される主なイベントは次の通りです:
東アジア
・日本: 2017年5月13日(土)・14日(日)11:00~19:00 「Earth Choice Festa~未来へのOne Choice~」

アーティストや写真家、企業担当者などが集まり、気候変動を防ぐためのエシカルな「選択=Earth Choice」を考え合うイベントを開催します。350.org Japanは化石燃料や原発関連企業などにお金を流していない「地球にやさしい銀行」を応援するMY BANK MY FUTUREキャンペーン(mybankmyfuture.org)をEarth Choiceとして提案します。
<< イベント詳細 >>
日時:5月13日(土)11:00 – 20:00 // 5月14日(日)11:00 – 17:00
場所:Kurkku home 住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目18−21
入場料:¥500
主催:350.org Japan
イベントページ:https://www.facebook.com/events/198495447308201/
・インドネシア:@america (在インドネシア米国大使館文化センター)/ 2017年5月5日(金)18:00~安全、クリーン、再生可能。そんな未来を選ばない手はないはず(Clean, Safe, Renewable, Why Not?)」
地球の未来のために、持続不可能なエネルギー源から自然エネルギーへの移行がなぜ必要なのかについて、専門家や活動家などを交えたディスカッションが繰り広げられます。こちらのイベントには日本の国際協力機構(JICA)が円借款を検討しているインドラマユ石炭火力発電所事業によって、生活や健康への影響を受けている地域住民がゲストスピーカーとして参加します。
イベントページ:http://act.350.org/event/gdd2017/13531/
・フィリピン・パラワン島/ 2017年5月10日(水)18:00~ 「石炭は温暖化解決策ではない!直ちに石炭からのダイベストメントを!(Coal is not the answer…Divest from Coal now! )」
企業・銀行そして金融機機関に石炭からのダイベストメントを求める大規模なアクションがパラワン島にて行われます。
イベントページ:http://act.350.org/event/gdd2017/13590/

北米
ニューヨーク市では、5月9日(火)に「Trump Tower Divestment Teach-In & Rally(トランプ・タワー前でダイベストメントアクション)」と銘打ったクリエイティブなイベントや、気候変動の影響や再生可能エネルギー、ダイベストメントに関する公開討論、ニューヨーク州議会議事堂におけるロビイング・デーなど。さらには、邦銀が支援するダコタ・アクセス・石油パイプラインやキーストーンXLパイプラインからのダイベストメントを求めるアクションの開催や、ダイベストメントをめぐる企業委員会も設置されます。
イベントページ:https://globaldivestmentmobilisation.org/us/

オーストラリア&太平洋
ニュージーランドの主要4都市(オークランドクライストチャーチダニーデンウェリントン)、ならびにオーストラリア全土の各自治体では、ウエストパック銀行の支店前に人々が集結、#StopAdani(ストップ・アダニ)を掲げ、壊滅的な大規模炭鉱開発を行うインドのアダニ社への投資を引き上げるよう、ウエストパック銀行に訴えかけます。
イベントページ:https://globaldivestmentmobilisation.org/australia

ヨーロッパ
欧州全土では、さまざまな団体がローカル・イベントを開催し、自治体や大学、年金基金、宗教団体にダイベストメントを訴えかけます。 ロンドン各地のタウンホールでは、ダイベストメントを求める14の集会が開かれます。 文化施設も、これらの圧力にさらされることになります。キャンペーン「Liberate Louvre(ルーブルを解放せよ)」は、パリのルーブル美術館に、石油大手トタルとの関係を断ち切るよう、さらに強く訴えかけていきます。 一方、アムステルダムでは、ゴッホ美術館前でクリエイティブなアクションを開催、同美術館のスポンサーである石油大手シェル社との関係を終わらせるよう促します。
イベントページ:https://globaldivestmentmobilisation.org/europe/

アフリカ
アフリカでは、学生と学者がダイベストメントを要請。 南アフリカでは、 市民グループ「NO! 化石燃料 ステレンボッシュ」 「NO! 化石燃料 ケープタウン大学」がこのチャンスに立ち上がり、それぞれの大学に、化石燃料ダイベストメントを訴えかけます。  ケープタウンでは、集まった数百人の署名を市議会に提出、「今こそ、ケープタウンは、化石燃料からダイベストメントすべき時」というメッセージを、議員らにしっかりと突きつけます。 ナイジェリアのアブバカル・タファワ・バレワ(Abubakar Tafawa Balewa)大学では、ダイベストメントに関する1日がかりのセミナーを開催。 その他、 ガーナの首都アクラのガ・サウス(Ga-South)地区やカメルーンの都市ドゥアラ 、チャドでもダイベストメントワークショップが開催されます。
イベントページ:https://globaldivestmentmobilisation.org/south-africa/

ラテンアメリカ
ラテンアメリカ全土の学術機関は、「ダイベストメントとは何か」や「クリーンエネルギーの未来の姿」をテーマにワークショップを開催。 これらを開催する大学の中には、アルゼンチンのサン・マルティン大学と、ボリビアの カトリカ・ボリビアーナ大学も含まれます。 ブラジルでは、サッカーのチャンピオン戦で、「コリチーバFC」のファンらが、ダイベストメントを求める巨大な横断幕を掲げます。 パナマ各地では、「気候難民」と呼ばれる人々のために、ダイベストメントを呼びかける祈りが捧げられます。 ブラジルのリオでは、国営石油・ガス庁開催のオークションに反対するデモが開催されます
イベントページ:https://pt.globaldivestmentmobilisation.org/


問い合わせ:
棚尾真理絵(350.org Japan) EMAIL: [email protected] TEL:090-2183-2113
ホダ・バラカ(Hoda Baraka)(350.org) EMAIL: [email protected]  TEL: +20-1001840990-20-1001840990