プレスリリース
2024年11月20日
国際環境NGO 350.org Japan
COP29:日本の気候変動対策の評価、主要排出国で最下位グループに
〜気候変動パフォーマンス・インデックス2025発表〜
【11月20日・バクー】本日、COP29バクー会議の会場において、最新レポート「Climate Change Performance Index 2025(気候変動パフォーマンス・インデックス2025)」が発表されました。これは、世界的に著名なシンクタンクGermanwatch及びNewClimate Instituteが、Climate Action Network Internationalと協力して発行しているものです。このレポートは、世界で最も排出量の多い63カ国とEUの排出削減の政策について分析・比較しています。
最新の報告書において、デンマーク、オランダ、英国が上にランクインする一方、日本はこれまでと同様、最下位グループの「58位」という極めて厳しい評価となりました。
国際環境NGO 350.org ジャパン・キャンペーナーの伊与田昌慶は、次のようにコメントしました。
「COPにおいて毎年恒例の影響力あるレポート『気候変動パフォーマンス・インデックス』の最新版は、依然として日本の気候対策が世界的に遅れていることを明らかにしました。パリ協定の目標のために必要とされている脱化石燃料や再エネの拡大など、必要なエネルギー転換が進んでいないことがこの厳しい評価に影響しています。とりわけ、G7の中で唯一、石炭火力発電を全廃する期限のない国であることは厳しく批判されています。
石破首相及び浅尾環境大臣は、このような評価を受け止め、現在検討中のエネルギー基本計画や国別貢献(NDC)において、野心的な方針転換を成し遂げなければなりません。COP29の期間中に発表された『1.5℃目標のためには2035年までに2013年比で81%削減が必要』との分析を、その参考とすべきです」
以上
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伊与田昌慶(いよだまさよし)
国際環境NGO 350.orgジャパン・キャンペーナー
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