2019年9月21日

気候対策求め400万人がマーチに参加

プレスリリース — 緊急記者発表

2019年9月20日 

 

気候対策求め400万人がマーチに参加

教室を飛び出し気候対策を求めてきた子どもたちに続いて、教師や科学者、オフィスで仕事をしている人、労組の組合員、信仰をもつ人々、そして各国のセレブも、街頭から気候対策を求めるアクションウィークに参加しています。 

  • 世界163ヶ国5,800件のアクションが開催
  • 73の労働組合および労働組合連盟、ならびに820の市民団体がアクションに協力
  • 企業3,024社、ならびに 7,371 のウェブサイトがデジタル気候ストライキに参加

 

グローバル — かつて見たことがない規模の、巨大な分散型の気候ムーブメントが繰り広げられています。 主催者情報では、世界163ヶ国において、5800以上の気候イベントが開催されました。 さらにバーチャル・ワールドでも、街頭でのアクションを応援して、6,000以上のウェブサイトが閉鎖されました。


気候対策を求めるこれらのアクションは、気候サミット開催地のニューヨークではもちろんのこと、世界各地で開催されました。

フランスで4万人、ウクライナで2,600人、南アフリカで5,000人、トルコで1万人、オーストラリアで25万人、そしてドイツでは総勢140万人が参加。さらに、都市としてはニューヨーク市では25万人、ロンドンでは10万人を記録しました。ここ日本においても、北は北海道から南は沖縄まで、23都道府県で開催され、5000人以上が参加しました。 

史上初めて、世界都市から小さな村々に至るまで、気候を守るため数百万の人々が手を取り合い、声をひとつにしました。 各地域からは、その数に匹敵するほどの、多種多様なメッセージが発信されましたが、皆が一致して求めることはただひとつ。 それは、気候危機を乗り越えるための本気の対策です。

さまざまな立場にある、あらゆる年代の人々が一致団結し気候対策を求めるムーブメントを、今日、私たちは目の当たりにしました。 それぞれの違いなど関係ありません。今は皆の未来のために、力を合わせ闘うのです。

9月20日、教室や職場を飛び出した400万の人々は決意表明をしたのです。 『クライメート・ジャスティス(気候の公平性)に根ざした、化石燃料ゼロの未来を実現するために、必要な変化を起こし、前に進むのだ』という決意です。」と 350.org事務局長のメイ・ボーブは述べました。

本日開催された気候アクションを皮切りに、来週金曜日9月27日までの「気候のための1週間」では、9月23日の国連気候行動サミットを中心に、一連の気候マーチと関連イベントが世界各地で繰り広げられます。 同サミットでは、パリ協定の履行と気候変動という難題への対応を速やかに促進させることを目指し、各国代表が協議します。

「実際に行動を起こすことへの強い決意を、私たちは示しました。 今度は、政府が行動を起こすべき時です。地球を灼熱化させる原因である、化石燃料への対応を徹底させなければいけません。 さらに、その意思を具体的に示す必要があります。 石炭、石油、天然ガス生産の段階的廃止に向けた計画を明確にすべきです。 いつまでに廃止するのか、また化石燃料から再エネへの公正な移行のため、どのような財政支援を行うのかといった内容も提示する必要があります。

一刻の猶予もありません。 9月の世界規模のデモを皮切りに、新たな気候の10年間に突入します。 この10年間は、気候危機を乗り越え、より良い世界を築くために必要な変化を起こす重要な時となります。 この時代の最大の難題に向き合うべく、引き続き最大限の力を発揮していかなくてはいけません。」

 

注記:
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寄せられたコメント(敬称略)

「気候変動は、人類が直面する最大の危機であり、そのもっとも深刻な影響を受けることになるのは、私たちの世代です。 だからこそ、9月20日は若い世代の人々が先頭に立ち、直ちに気候対策を講じるよう各国代表に求めるべきなのです。」Earth Uprisingの設立者で、学校ストライキに参加し気候対策を求める14歳、アレキサンドリア・ピラセナー(Alexandria Villaseñor)

「私たち世代は、明日の人々のため、今日立ち上がります。」スイスのFridays For Future(未来のための金曜日)に参加する23歳、ヘレン・メイヤー(Helene Meyer)

「国連会合において、(この問題が)私たちの信念に基づいた言葉でもって協議されるよう、私たちはストライキします。 私たちのビジョンの重みを感じながら、投票が行われるよう、私たちはストライキします。 そして各国代表が、若者や労働者をはじめとしたすべての人々の力と共に立ち上がれるよう、私たちはストライキをするのです。」オーストラリアで学校ストライキに参加する17歳、エバン・メネセス(Evan Meneses)

「地球に、優先順位をつけている場合ではありません。 今すぐ地球のために行動を起こさなければ、もはや優先順位をつけるものなどなくなってしまいます。」ルーマニアの学校ストライキに参加する15歳、マダリーナ・スカーラット(Mădălina Scarlat)

「グローバル気候マーチに参加し、気温上昇1.5℃以下の未来に向けた意欲的な気候対策を求めます。 この10年にわたり、チリでは14の石炭火力発電所が新設されました。最後のひとつが稼働を開始したのは今年です。 クライメート・ジャスティス(気候の公平性)に基づき、私たちは、2030年までにチリの石炭火力発電所をすべて閉鎖した上、2050年までに「カーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)」を実現するための明確な計画を策定するよう求めます。チリでFridays for Futureに参加する25歳、アンジェラ・バレンズエラ(Angela Valenzuela)

「私にとって今日の気候マーチは、クライメート・ジャスティスだけを求めるものではなく、その中心にジェンダー・ジャスティスがあり、すなわち女性の声を届けるためのものでもあるのです。」国際環境NGO FoEウガンダで活動する32歳、ソスティーン・ナマンヤ(Sostine Namanya)

「森林火災を消し止める唯一の方法は、私たち一人ひとりが、そのための水を一滴を注ぐことです。 だから、9月20日は気候マーチに参加します! 小さなハチドリのように、一人ひとりが、できる時にできるところで最善を尽くすのです。 自由に飛ぶためには、そうする他ありません。」-トルコでFridays for Futureに参加する、セリン・ゴーレン(Selin Gören)

「気候変動の原因を作ったわけでもない仲間たちに、これ以上絶望や恐怖を感じてほしくないから、マーチに参加します。 今こそ、私たちの世代は、私たち自身のもつパワーを発揮すべき時です。 現状を打破する意欲があるのならば、社会を変え、未来を守ることはできるはずです。」米国でSunrise Movementに参加する16歳、ジョーダン・ マコーリフ(Jordan McAuliff)

 

「世界中の皆で一致団結し、クライメート・ジャスティス(気候の公平性)を求め取り組むべきです。 今すぐ行動を起こし、化石燃料採掘を中止し、壊滅的な気候災害に適応するための資金を確保しなければ、50年後には、生き残ることが困難な世界になってしまいます。 職場を飛び出し気候マーチに参加することで、こうしたアクションの力を地域の人々に知ってもらいます。」 フィリピン・ケソン市でクライメート・ジャスティスに取り組む17歳、ドロテア・バラグタス(Dorothea Balagtas)