「人と食との繋がりを大切にすることで、社会問題を解決したい」

 齋藤明美さんのダイベスト・ストーリー

3.11をきっかけに会社を辞め、おむすび屋さんとして起業したという齋藤明美さん。「人と食との繋がりを大切にしたい」「日本のお米文化を守りたい」という想いでおむすび屋さんを始めたそうです。幼い頃から、地雷や原発、お金の問題に対して、「何か変だな」と感じていた明美さんが、ダイベストメントした経緯を語ってくださいました。


Q、ダイベストはなにをきっかけで知りましたか?

おむすび屋さんを開くときに、お客様にとって身体にいい、正しいものを伝えたいなという想いから食事の勉強をしました。勉強をしているうちに、「なんでこんなものが蔓延しているの?」っていう視点から、経済や政治の問題に目が向くようになりました。そんなときに、2015年にフェアファイナンスガイドのミーティングに参加して、初めて銀行を評価するシステムがあるということを知りました。自分の銀行も見直さないといけないなと思いましたね。私の預金額なんてたかが知れているけれども、銀行に意思表示をできるいい機会だと思いました。

Q、どの銀行からどの銀行へ口座を変えましたか?

メインバンクとして使っていたみずほ銀行を、城南信用金庫に変えました。

Q、どのような理由で銀行を変えましたか?

私の中で、世の中で許せないものの1番目が地雷なんです。高校生くらいのときから、何て卑怯な武器なんだって憤りを感じていました。そういうところに、自分のお金が流れているかもしれないって、フェアファイナンスガイドの会議に行ったときに知って、「それはまずいでしょ!」と思ったことがダイベストメントした1番大きな理由ですね。 

Q、銀行を変えるのは大変でしたか?

いや、それがやっぱり大手銀行ってすごく便利なんですよね。解約したいですっていうと、パパッと手続きをやってくれてすぐに終わりました。解約理由を言いたかったのに、聞いてくれなくて、少し切なかったです(笑)

Q、変えてみてどうでしたか?

気持ちの面ではスッキリしました。自分の意思で銀行を選んで、その銀行のやっていることが自分の考えに反していないという面で、安心してお金を預けられますね。ただ、転出届とかの手続きで、大手銀行の便利さは痛感したので、現在使っている銀行に今後期待したいところではあります。

Q、銀行へ伝えたいメッセージはありますか?

もっと多くの人に、銀行がどういう風にお金を使っているのかっていうことを知ってほしいですね。皆、自分のお金の使い方やあり方を大事だと思っている割に、そのお金の使い道に関しては軽視しているのかなと感じます。だから銀行側や金融の専門家が、「お金ってもっと大切なものなんだよ」という発信をしてもいいのかなと思います。


齋藤明美
3月11日の東日本大震災をきっかけに、会社を辞め、人と食との繋がりを大切にしたい、日本のお米文化を守りたいという想いからおむすび屋さんを始める。幼い頃から、地雷、原発やお金の問題に対して疑問を感じていたが、フェアファイナンスガイドのイベントに参加し、日本の銀行が武器産業へお金を流していると知りダイベストメントを決意。「おむすびは世界を救う!」FBページを運営している。

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