日本でもいよいよダイベストメントが盛り上がってきました!

12月 8日現在、ダイベストメント報告をした人数は104人。総額にして約345,000,000円のお金が地球にやさしい銀行へと移行されています!

 

350 Japan が行っている、11月6日~12月12日の間に開催されている今回のキャンペーンでは、化石燃料や原発関連企業にお金を流す銀行から預金を引き揚げ、地球にやさしい銀行へと口座を乗り換える100人と 5団体以上の「ダイベストメント」を目指しています。

今回は、ダイベストメントのご報告をしてくださった方々が、もともと使っていた「地球にやさしくない銀行」のランキングを発表します!

 

 1位:三菱東京UFJ銀行

 1位は、「三菱東京UFJ銀行」。今回報告してくださった方のうち42がUFJ銀行からダイベストしました。

350 Japanが行った調査では、三菱東京UFJ銀行は、2011年 4月〜2016年 1月の間に、化石燃料関連企業に約1,6兆円、原発関連企業に約870億円を融資しています。三菱東京UFJ銀行は、少し前に大問題となった「ダコタ・アクセス・パイプライン(DAPL)」の主要な資金提供者でもあります。これはアメリカのネイティブアメリカンの人々の生活圏に石油のパイプラインを建設するプロジェクトで、約560億円を融資していました。

350 Japanが調査した2011年〜2016年の各銀行の融資額

また、最近三菱UFJ銀行がクラスター爆弾へ融資していたニュースが話題となりましたが、こちらもみなさんがダイベストした理由となっているようです。

 

 2位:みずほ銀行

 2位は、「みずほ銀行」。今回報告してくださった方のうち17人がみずほ銀行からダイベストしました。

 

350 Japanが行った調査では、みずほ銀行は2011年 4月〜2016年 1月の間に、化石燃料関連企業に約2.9兆円、原発関連企業に約5.800億円を融資しています。これは国内でもっとも多い融資金額となっています。さらに、東南アジアの熱帯林を脅かす企業へ4,500億円以上を資金提供しており、350.org ほかNGO団体は、みずほ銀行に対し2017年無責任銀行ジャパン大賞を授与しました。

融資先の一つとなっているプロジェクト「DAPL」では、みずほ銀行の投資額は一番多く、その額は約602億円に達しています。

一般社団法人環境金融研究機構HPより

また、みずほフィナンシャルグループの2016年ESG評価レポートでは、インドネシア最大手の総合食品会社インドフード・サクセス・マクムール社の大手投資金融機関でもあります。同社はインドネシアに約550,000ヘクタールの土地を管理しており、そのうち45%の熱帯雨林と大量の炭素を含む泥炭地をアブラヤシ農地にしました。

農地にするためには森林を燃やし、重要な野生生物の生息地を破壊してしまうことになります。2015年には、5,900ヘクタールの泥炭地が燃え、推定800万トン相当のCO2が排出されました。さらに同社は、児童労働などの問題についても第三者から報告されています。

 

 3位:三井住友銀行

 3 位は、「三井住友銀行」。今回報告してくださった方のうち13人が三井住友銀行からダイベストしました。350 Japanが行った調査では、三井住友銀行は、2011年 4月〜2016年 1月の間に、化石燃料関連企業に1.5兆円、原発関連企業に2.900億円を融資しています。

また、前述した「DAPL」では約270億円を融資。そして、2011年から2016年の原発関連企業への融資および引受額では、みずほフィナンシャルグループの9,000億円に次いで、三井住友フィナンシャルグループは約4,300億円に達しています。

 

世界の流れに逆行する日本のメガバンク

 

2016年の石炭鉱山向け融資の報告書によると、対象銀行全体で1,7兆円を融資しています。前年比35%と大きく減少しており、ダイベストメント運動の広がりが影響した可能性もあります。しかし、石炭火力発電所向け融資額が前年比30%増の3,4兆円と増加傾向にあるのも確かです。

2014〜2016年の世界化石燃料融資総額ランキングでは、三菱UFJファイナンシャルグループ(MUIFJ)が約 1兆円で13位、みずほファイナンシャルグループ約8,300億円で16位、三井住友ファイナンシャルグループが約4,200億円で23位となっています。

現在、インドネシアのチレボンに建設作業中の石炭火力発電所建設があります。上位 3行ともに、融資しており、このプロジェクトは気候変動や地元の生計手段に著しい悪影響を及ぼすとして、地元コミュニティから強い反対を受けています。 1号機の建設と操業によって、すでに沿岸部の生態系や地元コミュニティの健康にも影響を及ぼしており、こうした現状にもかかわらず、 2基目の発電所の協調融資も検討しています。

2015年にパリ協定で2度目標が策定されたにもかかわらず、それに逆行して化石燃料に融資・引き受けをする日本のメガバンク。明らかに、国際社会に遅れをとり、批判を浴びています。それに気づかせるためにも、銀行に対し私たち市民は積極的にアクションしていかねばいけません。

銀行の資金はみなさんが預けるお金でもあります。ぜひこのキャンペーン中にダイベストメントを実行に移して地球にやさしいお金の循環をつくりましょう!

地球にやさしい銀行リスト

 

私たちは、今回のキャンペーンを通じ、地球にやさしい銀行を選ぶ人を増やして、大手銀行各社に「パリ協定との整合性がある地球環境に配慮した投融資を行うこと」を求めていきます!

キャンペーン公式ホームページ では、ダイベストされた参加者人数を記録するトラッカーをご用意しています。また、地球にやさしい銀行の選び方を分かりやすく紹介する動画やキャンペーンに参加してくださった方全員に、地球にやさしい銀行の選び方ガイドをプレゼントしています!

キャンペーン最終日であり、「パリ協定」採択から 2年記念日でもある12月12日に合わせて、ダイベストメントをした人数と移動された推定金額を日本で初めて発表します。どうぞお楽しみに!


12月12日まで開催しているレッツ、ダイベスト!〜未来のために銀行を選ぶ 1 ヶ月〜」に参加できる方法はこちら!

  • HP : www.letsdivest.jp をチェック!
  • キャンペーンに参加登録したら、地球にやさしい銀行45社リスト、ダイベストメント・ガイドを手に入れる!
  • イベントに来る!
  • 銀行選ぶ!乗り換える!報告する!

来たる12月11日(月)には、アクションしたい人を募り、三大銀行前に集まってその場で地球にやさしくない口座を閉鎖するアクションも行う予定です◎ぜひ皆さんもご参加ください!

登録フォームはこちらからご覧下さい。

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