果樹を植える理由といえば、果実を実らせることをまず思い浮かべるでしょう。 しかし、ケニアのムランガ(Murang’a)郡の小規模農家は、他にも以下のような環境投資としての利点も見出しています。
- 仕事の提供
- 収入の多様化
- 地域経済の振興
- 多様性の促進
- 地滑りなど気候変動による影響の最小化
- 気候変動との戦いの支援
サムエル・ンデュング(Samuel Ndung’u)は、幼い頃から父親が果樹の苗木を植えているところを見ながら過ごしてきました。 木々が成長し、彼の父が死んだとき、サムエルはさらにフルーツを生産するために、彼のコミュニティを鼓舞することに力を注ぎました。
サムエルは、家族と共に苗木栽培農場で暮らしており、彼の農場には、20万本以上の果樹が栽培されています。 農場では7人の従業員が働いており、2010年以降は、60万本以上の果樹を販売してきました。 ムランガの近辺のコミュニティは、この農場の運営に加わったことで、家畜や木陰、食物供給が増加したり、土や水の環境保全が向上するなどの相乗効果がありました。
それまでは、ムランガは絶えず気候変動の影響を受ける場所でした。 不規則に降る雨のため、森林伐採により山肌がむき出しになった斜面で地滑りが起こり、 耕地や家畜だけでなく、人の命も失われていたのです。 しかし、果樹農場を活用しているコミュニティによって、これまでの傾向が逆転し始めています。
サムエルの感動的なストーリーはこちら。ぜひ、周囲の人とシェアしてください(英語による字幕付き)。
(このストーリーの紹介に際し、プロジェクト・サバイバル・メディア(Project Survival Media)のご協力に感謝の意を表します。)