「無責任銀行ジャパン大賞」とは?

「無責任銀行ジャパン大賞」は株主総会に合わせて、気候変動を加速させる・リスクの高い石炭、石油、オイルサンドなどを含む、最も環境負荷が高い化石燃料への資金提供が一番多かった金融機関に贈られる賞です。今回の授賞式は、2回目の開催となりました。

私たちは、これからみんなと一緒にこの賞の知名度を高めたいと思っています!

 

「無責任銀行ジャパン大賞2018」の受賞者は?

昨年、気候変動を加速させる日本企業への資金提供が最も多かった銀行は「青」の銀行でした。ここが2連覇を成し遂げるか?と思いつつ、なんと、今回はグローバルに社会環境に悪影響を及ぼす「赤」の銀行の受賞です!

三菱 UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)による化石燃料関連企業への融資・引受の実績を調べたところ、3大メガバンクの中でダントツトップだということが分かりました。

3大メガバンクにおける化石燃料関連企業への融資・引受額(2015-2017年)*

 

(*引用)化石燃料ファイナンス成績表2018

 

「石炭火力発電への融資部門No.1」

まずは、CO2排出量が一番多く環境負荷の高いことで知られ、すでに世界では過去のエネルギーとして認識されている石炭火力発電への融資・引受額を調べると、MUFGが「日本ナンバー1」でした!

そして、2014−2017年の間に石炭火力につぎ込んでいた金額(4,470億円以上)が「世界ナンバー5」!これは、北朝鮮の年間国家予算を上回る金額です。

さらに、世界の銀行が積極的に「脱石炭」の方向へ進む中、MUFGの方針は国際NGOに最低評価を受けています。以下の表でBの評価を受けた銀行は、石炭融資の段階的廃止を宣言した銀行。ここでつけられたランク「F」は、ほぼ石炭火力への融資に制限がないと、低く評価された銀行を表しています。


「地球温暖化加速賞」

私たちは、石炭火力のみならず地球温暖化を加速させる化石燃料関連事業各種(石炭採掘、タールサンド、北極・超深海の石油、LNGなど)への投融資額が、3大メガバンクの中でMUFGが最も多かったことから、「地球温暖化加速賞」を贈呈しました。

2014〜2017年の間、なんと1兆1,170億円以上ものお金(新国立競技場の予算の約5倍)を地球温暖化を加速させるビジネスにつぎ込んでいたことが明らかになっています。

私たちのお金の預け先の銀行は、知らない内に私たちの預金を資金源に、未来を破壊するお金の使い方を行っていると言えます。これからも「無責任銀行ジャパン大賞」アクションを開催し続けることで、そういったお金の使い方をやめて欲しいというメッセージを発信していきます。

このお金の悪循環を変えるために、私たち預金者が、誰でも参加できる方法があります。それは、環境破壊を引き起こす銀行にお金を預けるのをやめて、地球にやさしい・エシカルな銀行にお金を移すこと。そうすれば、きっとより豊かな未来を築く事ができます。

 

3大メガバンクへのメッセージ

私たちは引き続き、三菱UFJを始めとする3大メガバンクに、責任のある銀行業務を求めて、環境破壊・地球温暖化の加速に繋がるビジネスから速やかに投資撤退(ダイベストメント)することを求めて働きかけていきます。

気候変動による深刻な被害を避けるために、金融業界がパリ協定の約束に基づいて、積極的に「脱炭素社会」の実現に貢献していただきたいと私たちは思っています。そこでまず、CO2の排出量を減らすために、最も排出量が高い電源である石炭火力発電へ新規融資を廃止する必要があります。私たちが求めていることに対して、メガバンクが適切なアクションを取らない場合、私たち預金者、そしてエシカルな企業や団体としてダイベストメントの選択肢があります。

次のステップは、銀行の反応を図ってからアナウンスします!

詳しくは、www.letsdivest.jp まで!

引き続きご支援・ご協力よろしくお願いします。

350 Japanチーム