アマルガメイテッド銀行ウェブサイトの記事を翻訳、古野真編集

アマルガメイテッド銀行は、再生可能エネルギー100%の未来実現へ取り組むことで、2番目に大きい“ネット・ゼロ・エネルギー銀行”となります。 この大きな一歩により、気候変動対策を牽引する産業界のリーダーであることを表明しました。 産業界がこぞって後に続くように、そして重要な持続的変化を起こすための挑戦なのです。

ニューヨーク、2016年9月19日ー今週、アマルガメイテッド銀行が米国の金融機関では初めて、化石燃料関連産業への投資撤退を表明しました。 国内最大のアマルガメイテッド銀行は、株主の過半数が組合という特徴を持っています。同行は、気候変動リスクから40億ドルの投資引き上げを表明しただけでなく、気候変動によるリスクを基準とした融資と融資慣行の評価まで、引き上げの範疇に含めています。

「人々と地球環境を優先する経済へ再投資するというアマルガメイテッド銀行の決断は、世界中に広まることでしょう。 金融セクターには、我々の社会を危険な化石燃料経済から移行させる能力、そして言うまでもなく大きな責任があります。我々の後を追うのが賢明だと他行もすぐに理解するでしょう。」とベーブ氏は話します。

アマルガメイテッド銀行は、気候変動による深刻な経済的リスクを示す自身の投資資産、運用、貸付ポートフォリオに関する主要方針の一連の手順を公開しており、 このニュースは、同行が指導的役割を担っている、気候変動問題の対応策をさらに推し進めることとなります。 またアマルガメイテッド銀行は、残された産業界に対して、炭素汚染を減らすために重要かつ具体的な措置を取るよう呼びかけています。

気候変動リスクへの対応策の一環として、本日アマルガメイテッド銀行は以下のことを表明しました。

  • アマルガメイテッド銀行は、気候変動に関する財政腐敗やモラルハザードを懸念している顧客に提供する、新たなサービスの範囲や製品を構成するだけではなく、自身の資産や貸付ポートフォリオ全体の炭素リスクを減らすため、新たな方針を採用します。
  • アマルガメイテッド銀行は、まず2017年まで、そしてさらにその先を目指して運営のネット・ゼロ・エネルギー化に取り組み、2番目に大規模なネット・ゼロ銀行を築き上げていきます。
  • アマルガメイテッド銀行は、2017年にブロンクス旗艦店でのソーラーエネルギー運用化や、CDPとの提携により実現したThe Climate Groupのキャンペーン“RE100”への参加などを通して、再生可能エネルギー100%の未来に向けて動き出します。

投資判断に影響を及ぼす環境的配慮や社会的配慮、そして管理時の配慮を促す責任投資などに関する“国連原則の制定”に署名した者として、アマルガメイテッド銀行は価値を基準とした銀行業務を熱心に実践してきました。 本日発表された声明では、同行はグローバルな政策行動、炭素バブル、異常気象の影響は対処すべき重大な財政的懸念事項であるということを、はっきりと表明しました。

「私達は誠実であるべきです。我々は拡大し続ける環境危機に直面しており、アマルガメイテッド銀行はこれ以上見て見ぬふりをすることはないでしょう。」と、アマルガメイテッド銀行CEO兼頭取のケイス・メストリッチ氏は言います。 「革新と大胆な行動を誇る業界として、私達は皆リーダーとなり、実際に行動を起こして未来を変えなければなりません。 本日の発表は、私たちの未来に向けた確実な一歩ではありますが、気候を安定させ、持続可能な環境を創り出すには、皆さんも共に行動を変えていく必要があります。」

今年の初めにアマルガメイテッド銀行は、環境やグリーンバンキング、そして持続可能性の分野で急成長する組織や顧客の育成と、そのサービスを担当するサステナブル・バンキング部門を立ち上げ、イヴァン・フリッシュベルク氏を同部門の第一副部長として抜擢しました。   本日の発表内容に加え、同行は気候変動リスクへの対処、あるいは独自の持続可能性の目標のための銀行利用を模索中の大型投資家から個人まで、あらゆる顧客に提供する既存製品の構成も続けていきます。

これらの新たな行動の準備として、アマルガメイテッド銀行は、カーボンニュートラル計画を推進する環境防衛基金の気候変動対応部である“Divest Invest Network”の投資リーダーと提携し、再生可能エネルギー100%の未来実現に向けて取り組むグローバル企業のリーダー達が集うThe Climate GroupのキャンペーンRE100に参加します。

「アマルガメイテッド銀行が示しているリーダーシップは、投資ポートフォリオにおける気候変動リスクに対応するために必要なモラルと、受託者義務のつながりに対する意識が高まっていることを反映しています。 これは違いを強調する行動であり、市場に対する強いシグナルとなるでしょう。」と、Wallace Global Fund執行取締役の慈善コミュニティ対象バリュー投資のリーダー、エレン・ドーシー氏は言います。

また、The Climate Group会長のウィリアム・ムーモウ氏によると、「アマルガメイテッド銀行は、思慮深くそして積極的な気候変動対策を、複数の分野で実施してきました。そして、企業管理と環境保護の交わる最適な部分を反映しています。」

「アマルガメイテッド銀行は気候変動の脅威の高まりに応じて、思慮深くそれでいて積極的な行動を起こしてきました。  その内の一つが、RE100キャンペーンです。このキャンペーンが目指す再生可能エネルギー100%の社会に向けた取り組みは、地球環境と経済を共に守るために必要な21世紀の企業価値を反映しています。」と、The Climate Group北米執行取締役、エイミー・ダビッドソンは言います。

本日発表したアクションは、アマルガメイテッド銀行の資産と持ち株に限られたものであり、顧客の投資判断には影響しません。 今年の終わりには、同行の顧客、およびトリプルボトムラインの連携を考えている顧客へのサービス拡張の一環として、新たな持続可能製品を数点発表する予定です。 さらに同行は、世界が二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいることに目をつけ、より公正で経済的な自己投資となる投資先の増加を検討している、大手慈善基金が集う会合も開催予定です。

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アマルガメイテッド銀行とは
アマルガメイテッド銀行は、全ての人々にとって手ごろに利用可能な銀行であれという目的を、約一世紀にわたって持ち続けてきた金融機関です。 全国の顧客に大手金融機関の製品とサービスを提供し、これまで設立理念に忠実に取り組んできました。 アマルガメイテッド銀行は、誇りをもって労働者の権利を主張し、最高水準の環境、社会、およびコーポレートガバナンスの実践を推進してきました。その水準の高さこそ、大統領選のキャンペーンに参加している進歩的な組織や人々、労働組合から個人まで、“誰もが経済活動に十分に参加できるようにすべきだ”と考えている人々に、同行が真っ先に選ばれる理由です。 私たちは、銀行の本当の通貨はドルではなく信頼である、という大原則に従って地域社会に奉仕します。

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